MongoDB の インストール (Windows)

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MongoDB を Windows にインストールする手順をまとめました。 MongoDB は単純にインストールしただけでは使えず、いくつか初期設定が必要です。 それら初期設定含めて以下の記事の手順を一通り行えば Windows で MongoDB を使える環境準備ができます。

動作環境 (環境制限)

MongoDB を Windows で動かそうとすると、いくつか動作環境で気を付けなければならない制約があります。 具体的な制約は以下の通りです。 以下の条件を満たす環境でないと、 MongoDB は動作しません。

  • Windows Server 2008 R2、Windows 7 またはそれより新しい Windows
  • 64bit環境のみサポート(=32bit 環境は動作しない)
  • Windows Server 2008 R2、 Windows 7 環境では パッチ KB2731284 の適用が必要

ダウンロード

まずは MongoDB のインストーラーをダウンロードしてきます。

  1. MongoDBのダウンロードセンターへ移動

    MongoDB Download Center

  2. インストール OS にあわせてバージョンを選択して「DOWNLOAD」を選択

    Windows Server 2008 と記載がありますが他の Windows でも動きます。 よくわからなければ「Windows Server 2008 R2 64-bit and later, with SSL support x64」をダウンロードすればOKです。

インストール

ダウンロードしたインストーラーを起動し、ウィザードに従ってインストールを行います。

  1. 「Next」を選択

  2. ライセンスを確認して同意チェックボックスにチェックを行い、「Next」を選択

  3. 「Complete」を選択

  4. 「Install」を選択

  5. インストール中…しばらく待ちます。

  6. 「Finish」を選択して完了

初期設定

MongoDB はインストールしただけでは動作しません。 ここに記載している各種設定を追加で行う必要があります。

環境変数の追加

Path 環境変数に インストールディレクトリ を追加します。 追加しなくても動作はしますが、コマンド入力するたびにフルパスで記載するのは面倒なので、追加しておくのがオススメです。

Path
%ProgramFiles%\MonoDB\Server\{バージョン}\bin

環境変数の追加方法は調べればいくらでも出てきますが… Windows 10 だと変わった呼び出し方 & 画面になっていたので手順を以下に載せます。

  1. Cortana で 「環境変数」 を検索

  2. 「システム環境変数の編集」を選択

  3. 「環境変数」を選択

  4. 「システム環境変数」の「Path」を選択して「編集」を選択

  5. 「新規」を選択

  6. %ProgramFiles%\MongoDB\Server\{バージョン}\bin を追加

DBデータ保存ディレクトリの作成

ディレクトリ作成は必須です。 今回は以下のようなディレクトリを準備します。

C:\mongodb
  └\server
    ├\data
    └\log

ちなみに MongoDB の 標準ディレクトリ は以下のようになっています。

C:\data
  └\db

設定ファイル(mongod.cfg)の作成

起動パラメータを個別指定することもできるので設定ファイルは任意です。 起動する度にパラメータ指定するよりも設定ファイルを読み込ませるようにした方が作業は簡単だと思います。

設定ファイルは YAML 形式で記載します。 保存時のファイルエンコードは「ASCII」です。 …が、ASCII という指定は見かけないので「全角文字が存在しない状態で Shift-JIS 保存」を行います。 systemLog.path は必須です。 storage.dbPath は任意のようですが、今回は変更しているので指定します。

配置場所

C:\mongodb
  └\server
    ├\data
    ├\log
    └ mongod.cfg

mongod.cfg

systemLog:
    destination: file
    path: C:\mongodb\server\log\mongod.log
storage:
    dbPath: C:\mongodb\server\data

Windowsサービスの作成

Windowsサービスの作成も任意作業になります。 「MongoDB動作中はコマンドプロンプトを立ち上げっぱなしになる」状態が許されるなら特に作業は不要です。 …が、PCを立ち上げなおす度にコマンドプロンプトを起動しなければならないですし、裏側で動作し続けるようなものは一般的に Windowsサービス に登録してしまうものだと思いますので、 Windowsサービスの作成はしておくことをオススメします。

コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げてから以下のコマンドを実行します。

mongod --config "C:\mongodb\server\mongod.cfg" --install

ちなみにコマンドプロンプトも Cortana に 「cmd」 と入力すれば出てきます。 出てきた「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択すれば管理者権限でコマンドプロンプトを実行できます。

ファイアウォール設定の追加

MongoDBと開発環境が同一PCであれば特に設定はいりませんが、別々の場合は必要になります。 MongoDBはデフォルトで ポート27017 を利用しているので、該当の受信を許可します。

  1. Cortana で「ファイアウォール」を検索

  2. 「Windowsファイアウォール」を選択

  3. 「受信の規則」を選択

  4. 「受信の規則」を右クリック「新しい規則」を選択

  5. 「規則の種類」は「ポート」を選択して「次へ」

  6. 「プロトコルおよびポート」は「TCP」「27017」を設定して「次へ」

  7. 「操作」は「接続を許可する」を選択して「次へ」

  8. 「プロファイル」はすべてチェックを入れた状態で「次へ」

  9. 「名前」は「MongoDB」を入力して「完了」

  10. MongoDBのルール追加されます

動作確認

あくまで動作確認なので、MongoDB をインストールした環境で「MongoDB の起動」および「MongoDB へ接続」を行います。

MongoDBの起動 (mongod.exe)

起動方法は初期設定で何を行ったかに依存しますが、ここでは動作確認なので基本のコマンドで起動を行います。 コマンドプロンプトを立ち上げて以下のコマンドを実行します。 --dbpath の引数は任意に読み替えてください。

  1. コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行

    mongod --dbpath "C:\mongodb\server\data"
    

  2. MongoDBが正常に起動していることを確認

MongoDBへ接続 (mongo.exe)

上記「MongoDBの起動」とは別にコマンドプロンプトを立ち上げて以下の手順で動作確認を行います。

  1. コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行

    mongo
    

  2. MongoDBに接続していることを確認

  3. db 入力して接続先が test であることを確認

  4. exit で終了

参考記事

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